藤木総研・時事情報部
 
   こちらでは、時事にまつわる嘘情報を研究、発表しております。


       Sotecに新たな訴訟
 

e-oneの製造・販売停止の仮処分を受けたソーテックが、今度はCMでも盗作をしていたとして、
CMの使用停止の仮処分申請をされていたことが明らかになった。

仮処分申請したのは、新潟県の縮緬問屋勤務のH氏。
H氏によると、ソーテックは、氏が長年にわたって使用してきた決めぜりふを
99800円の同社のパソコンのCMにおいてそのまま剽窃したという。

「おいらの決めぜりふをちょっと今風にしただけでそのまま使うたぁ、太てぇ野郎だ!」と、H氏の鼻息は荒い。

もっとも、鼻息が荒いのは本人だけのようで、同僚のSさん、Kさんは
「どうせいつものアレだろ。」と冷ややかな見方である。

 -- 写真 --

裁判所に書類を提出するつもりが向かいの児島ウメさん(87)宅に提出してしまい、
「こいつぁうっかりだ!」と得意げに語るH氏
 



        意外な真実
 
もし、かわいらしい童謡に別の真意が秘められているとしたら--
今話題の童謡「だんご3兄弟」が、実は社会問題を告発した歌ではないかという
主張が、物議を醸している。

問題の発端となったのは、大阪在住の精神科医Dさんの行った、「だんご3兄弟」
に対するフロイト式精神分析である。

同氏はまず、分析を行った動機について「だんごは普通4個以上串刺しにされて
いるのにあえて3兄弟になっている点を不審に思った」と説明する。

氏はそのうえで、分析によって、「だんご3兄弟」の「3兄弟」はクボタら3社を、
「だんご」は談合を、だんごの串は鋳鉄管を暗示するものであり、この歌は全体
として、クボタら3社の鋳鉄管談合事件を告発したものであることが明らかに
なったとしている。

なお、この件に関しクボタら3社は現在のところ沈黙を守っているが、場合に
よってはNHKに慰謝料ないし印税の請求も辞さない構えであり、今後の動向が
注目される。

(Nifty Fcomedyより転載)


     優先座席の波紋
 阪急電鉄は、この3月からすべての座席をお年寄りや体の不自由な方などのための
優先座席にすることを決定した。しかし、この決定に対する疑問の声が早くも挙がっ
ている。

 まず疑問を呈したのは、一般の乗客である。阪急を利用する乗客の多くが「座席に
座りにくくなる」というのである。しかし、問題はそれにはとどまらない。

 座席に座りにくくなった結果、若年層の乗客が阪急離れを起こす可能性があるのだ。
 当研究所の試算によると、これによって阪急電鉄の乗客の高齢化が一気に進み、二
年以内に阪急電車はいわゆる「過疎」の状態に陥る可能性が高い。
 阪急電鉄本社はこの場合自治省に過疎地としての認定を申請し、過疎地振興対策基
金の交付を受けることによって急場をしのぐ考えだが、地方自治体以外に基金を交付
することには自治省が難色を示しており、今後の動向が注目される。

 さらに深刻なのは安全対策である。
 すべての座席を優先座席にした結果、阪急電鉄の運転席の87%は、高齢者や妊婦
で占められると予想されているのだ。
 これについて、阪急電鉄では高齢者に対する安全運転講座を開き、母子手帳に急制
動の方法を記述するなど、対策は万全であるとしている。
 しかし、産気づいた妊婦や痴呆老人が運転する電車に乗りたい乗客はそう多くな
い。乗客の阪急離れがさらに加速する可能性も否定できず、同社の悩みはつきない。



       今日の投書より
 
          あいさつのできない人間

 あいさつは、昔から人間関係を滑らかにする潤滑油の役割を果たしてきていた。

 かつて私が若かった頃は、よくあいさつを耳にし、また私自身よくあいさつしたものだ。
 昔は、部下は私に会えばあいさつを欠かせなかったし、わたしも先輩へ「ご苦労様」と一言掛けることを常としていた。それに、あいさつを欠かそうものなら、問答無用で上司にぶっ飛ばされたりもしたものである。
 営業先でも、顧客の「おおきに」とか「おっちゃん、たこやき美味しかったで。」の言葉に、どれほど励まされたことかわからない。「おっちゃん、まけてぇな」という値切りの一言さえも、顧客とのいいコミュニケーションの方法であったし、値切り交渉はよい気分転換にもなったものである。

 しかし、最近になってあいさつのできない人間が増えている。
 今時は、大概の若い客は欲しい物を指さして「これ」というだけであるし、中には一言も声をかけずに商品を指さして代金をぬっと差し出す客も少なくない。
 かつての私なら「あいさつくらいしてはどうか」とたしなめたものだが、今のご時世、彼らに注意しようものなら、たちまち周囲から白い目で見られ、悪ければ警察沙汰だ。

 先日も、こんなことがあった。
 繁華街で同僚と飲み歩いていると、一人の中年男が、ふらふらと私にぶつかってきたのだ。
 ここで普通なら彼が謝るべき所だが、彼は謝るどころか、逆にこちらに向かって「うるさい」と怒鳴ってきた。
 私はこの男だけは許せなかった。そこで「ごめんなさい」じゃないのか、と彼を一喝し、みっちりと説教したのである。

 よく話を聞くと、彼は大会社の専務であった。
 私は大変なショックを受けた。
 あいさつのできない人間が、日本の代表的な企業の専務、しかも顧客を相手にする営業担当の専務を務めていたのである。

 幸い、私は事件の一部始終を、部下に命じて録画させていた。
 そして、マスコミ各社にそのビデオテープを送付したところ、多くのマスコミがその放映に応じてくれたのである。民放各社でテレビ放映されていたので、ご存じの方も多いかもしれない。

 その後、彼が専務を降格になったという話を耳にしたが、当然の決定であろう。

                高田 竜次 (任侠業 46歳)

(Nifty FCOMEDYS嘘競演より、一部改変)
 


        天気屋の憂鬱
 
えっ、飲み過ぎじゃないかって?
なあに、これぐらい台風観測船の船酔いに比べりゃあ大したことじゃねえよ。
それにしても、オレも因果な商売を選んじまったよなあ・・・・

え?オレの仕事?
オレは気象予報官だよ。長期予報専門のな・・・

はっきりいって楽な仕事じゃあない。
毎朝、世界中の気象データがコンピュータに送られてくる。
その膨大なデータの分析が、オレの日課さ。
毎日朝四時に出勤して昼の一時までが定時だが、残業七時間は当たり前だね。

台風の季節にもなると、台風観測船に乗って台風のまっただ中に出張することもある。
そんなときは3ヶ月もの間家族とは別れ別れだ。

今は、コンピュータの精度も上がって、短期予報の的中率はずいぶんよくなった。
しかし、スーパーコンピュータの計算で予測できるのは、二週間が限度だ。
それ以上の長期予報は、今だに勘と経験の手作業の世界だ。

過去百数十年にわたる観測データ、桜の開花日からカエルの鳴いた日、
はては神経痛の出た日まで、あらゆるデータが、予報の材料になる。

予報の締め切り一週間前なんかは、ホントに修羅場だよ。
この一週間は、まず家には帰れない。可愛い娘の顔も見られなくなるんだ。
 

それなのに・・・・
親父さんも知ってるだろ、長期予報の的中率の悪さを。
 

これだけオレは苦労しているのに、的中率はたった30パーセント。
イチローの打率よりも、阪神の勝率よりも悪いときてる。

おかげで、「今年の冬は寒い」という予報を出してからというもの、
冬物衣料は買い控えられるわ、石油業界やカイロ業界の株価は急落するわ、
挙げ句の果てに団扇と扇風機は飛ぶように売れている、っていうじゃないか。

最近じゃあ、娘にまで「雑誌の星占いよりも当たらないね」とかいって馬鹿にされてよお・・・

・・・・あ、おやっさん、ありがとう。

   ぐびっ

ぷふっ、でもねえ、今回の予報だけはそんな奴らを見返してやりたいと思って、オレも考えたんだよ。
それでさあ、へへっ、予報にちょっとだけ手を加えたのさ。
 
 

発表する予定だった予報と、完全に正反対のことを発表してやったんだよ。
これなら七割は当たるからね。

長期予報を信じていなかった奴らも、今回のオレの予報の正しさには
目を見張るはずだよ。なあ、おやっさん・・・・
 
 




       新刊コミック情報
十数年の沈黙を破って、あの名作が帰ってきた。
舞台をプロ野球界から政界へと、所属チームを西@から自@党へと移して・・

一度だけ脚光を浴びたものの、その後はまったくさえない男のプライドと悲哀が交錯する、
石@ひ*いち渾身の力作

「がんばれ!!@ブチくん!!」

双@社より、絶賛発売中!!!

**首相辞任までの限定販売につき、お早めにご購読ください。**

(NiftyServe FCOMEDYGより転載、一部改変)

  シセイ堂、新・落ちないルージュ
 

あなたは、今までの「落ちないルージュ」で満足していますか?

今までは、いくら落ちないルージュといっても、
通勤の時に人に思いっきり口を押しつけてしまったり、
脂っこいものを食べて口を拭いたときには、
どうしても色落ちしてしまっていました。
そうなると、また時間をかけて、ルージュの塗り直しです。

しかし、当社の新製品を使えば、もはやこのような面倒とは、
永久にさよならです。

是非、当社の新製品「新・落ちないルージュ」をお試しください。
 
 

刺青堂

NIFTYSERVE FCOMEDYS 第8回嘘競演・お題「ルージュ」より、転載

戦いの果てに -マッ@とMS-
 現在、世界の業界標準は、マッ@である。
 

 中国、ロシア、オーストリア、アメリカ、そして、日本。
 どこの国でも、最初に見かけるのが、マッ@の取扱店であり、その製品である。

 かつて、MSの製品は、業界でも注目される存在であった。
 特に、我が国がバブルに沸いていた時期の末期、MSの勢いは隆盛を極めていたように思われる。
 同社の好業績は他の業界でも話題となっていたし、「高級志向」の追い風もあって、MSの製品は他社製品よりも割高であるにもかかわらず、大いに売れていた。

 しかし、それも長くは続かなかった。
 バブル崩壊に伴う消費者の急激な嗜好の変化〜高級志向から、激安志向へ〜に伴い、消費者は急速に、割高なMS社製品から、低価格路線に切り替えたマッ@へと移ったのである。
 とくに、ビジネスにおけるシェアは、ほとんどの業種で圧倒的にマッ@が大幅に上回るようになる。
 

 ある熱烈なマッ@愛好者などは、こんなことまで言う。

 「MS? そんなの、業界シェアからしたら、誤差でしかないね。
  そんなの相手にしないで、いっそ全部マッ@にした方が、よっぽど業界が標準化されていいよ。」
 

 しかし、我が国では、未だにMSの愛用者は少なくない。
 会社員の大金沢降司さん(34歳)も、その一人である。

「ああ、MSとマッ@の話ですか。
 そうですねぇ、確かに、現在の状況だと、仕事なんかではマッ@を使わざるをえないでしょうね。
 なにしろ、MSは経費がちょっと多くかかりますし、同じ値段を出すなら、
 マッ@の方がよっぽど早いことは事実なんですよ。
 それに、MS製品では、多様なビジネスニーズに合わせた選択肢も少ないですから。

 でもねぇ、いざ個人で使うとなると、やっぱり、MSの方が好きなんですよ。
 なぜかなんて聞かれても、ちょっと困るんですけどね。

 でもね、MSには、MSの魅力があるんですよ。
 そうですね、言ってみれば『味わい』とでも言うんでしょうか。

 だから、いくら業界標準がマッ@になっても、私はMSをやめられないんですよ。」
 

(大金沢さんと両者製品)
MS社 マッ@社
使用歴 かれこれ3年 かれこれ5年
使用用途 主に趣味関係 主にビジネス関係
気に入っているところ 独特の味わいの深さ、親しみやすさ そつのなさ、業界標準
改善して欲しい点 時間と、費用が余計にかかる点 味わいに欠ける点、デザイン
主な使用商品 *?!#ドッグ、クリーンサラダ(仮称) バリュー@*?、朝マッ@
 

KZからの手紙
 
 
親愛なるラモ

俺の代表落ちの時には、ラモにも心配させたな。
でも、心配しなくていい。俺はプロだ。
この悔しさを乗り越え、次の目標に向かって全力を尽くすつもりだ。
だから、安心してくれ、俺は大丈夫だから。

それからラモ、折り入ってお願いがある。
ラモは俺が代表落ちしたことで、ずいぶん岡*監督に手厳しい意見をいっているな。
俺としては、それはラモの俺への友情の証だと信じているし、
ラモが悪意で人をけなすような奴じゃないことは、俺が一番よく知っている。

でも、もうそのことで岡*さんを批判するのはやめてくれないか。
ラモがその話をすると、俺はどうしても、あのいやな記憶を思い出さなくてはならないから。

これはまだ誰にもいっていないことなんだが、親友のラモにだけは、本当のことを話すよ。

実は、この事件の真相は、日本で報道されたのとはずいぶん違っていたんだ。
 

あの日、俺は岡*さんに呼ばれた。
スイスに渡ってから練習試合での出番がなかったから、俺は少し覚悟をしていた。
それに、自分の体力の衰えは、自分が一番よく知っている。
だから、きっと俺が代表落ち3人のうちの一人として呼ばれたのだと思っていたし、
そのことには大してショックを受けなかった。

俺が驚いたのは、岡*さんの部屋に、俺以外の人間が2人も呼ばれていたことだ。

Jと岡@だった。
 

俺たち3人が驚いていると、岡*さんは、静かに口を開いた。

「お前たち3人を呼んだのは他でもない。
 もう分かっているとは思うが、チームのバランスを考えると、
 フォワードから一人、代表落ちさせなくてはいけない。

 まず、今現在の技術と実績からいって、今年絶好調の@山と、
 技術に優れる@@須は外せない。
 とすれば、落ちるのはお前ら3人のうちの一人だ。
 しかし、誰を落としたものか・・・。
 

 KZの経験、岡@のスピード、Jの総合力。

 誰を落としても、きっと俺への非難はひどいんだろうな。

 まぁ、俺への非難はどうでもいい。

 問題なのは、俺がお前らのうちの一人を落として、
 チームに亀裂が入る恐れがあることだ。

 俺は代表落ちの決定についてはいくらでも泥をかぶっていいが、
 チームに亀裂を入れることだけはごめん被りたい。
 

 そこで、お前らで相談して誰が落ちるべきか決めて欲しい。
 チームに亀裂を入れないためには、俺が独断で決めるよりは、
 お前らで決めた方がよっぽどいいだろう。
 

 誰が落ちることになっても、俺はそれに文句はいわん。」
 

その後、俺たち3人は、別の部屋で相談することにした。
代表落ちをどうやって決めるか、俺たちは話し合った。

 
 

それを決めるとき、俺はいろいろなことを考えた。

ブラジルでの生活、

あの5年近く前の忌まわしい悲劇、

憧れだったセリエAでのプレーと挫折、
 

ブラジルを破ったこと・・・
 
 

そして、その時は、唐突にやってきた。
 
 
 
 
 
 
 
 

「デカビ@・ポン」
 

Jと岡@は、「パー」を出していた。

そして、一瞬遅れて俺が出したのは、
「グー」だった・・・。

唖然とする二人に、俺は笑みを浮かべて
「さぁ、フランスに行ってくれ」というのが精一杯だった。

岡*さんに結果を告げてホテルの自室に戻った後、がらにもなく思いっきり後悔したよ。
 

あぁ、人混みの中での、バスまでの競争で決めるんだった、と。


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