過去の作品を公開しています。
大蔵省は、このほど、特別景気対策の一貫として、公定歩合を抜本的に改定することを明らかにした。
そもそも、政府は景気対策のため超低金利政策を実施してきたが、これが十分に奏効しているとは言えないことは、御存じのとおりである。しかし、この政策が奏効しなかったのには、根本的な理由があった。
「われわれ日本人が、貯蓄に対して異常なまでに執着することが、政府の政策が失敗した最大の理由なのです。」
大蔵省の金子事務次官は、我々の取材に対して、次のように解答してくれた。
「そもそも、我々日本人には貯金が美徳であるという価値観が非常に強いことは御承知のとおりです。それゆえ、仮に金利が低かったとしても、それを投資に向けず、貯金にまわしてきた。たとえキャッシュサービスの手数料が預金金利よりも高かったとしても・・・。
預金金利の引き下げによって、個人資産が株式市場等への投資に回されると読んでいた我々の目論見は、見事に外れたわけです。
そこで、我々は『貯金が美徳』であるとの価値観が、景気に対する最大の敵であることを改めて自覚するにいたりました。そして、今や貯蓄は美徳ではなく、貿易の大幅な経常黒字にもかかわらず景気を沈滞させる構造的な社会的害悪であることを国民の皆様に理解 していただくことが何よりも重要であると、我々は考えました。
そこで、公定歩合を年率マイナス5%に改定することにしたのです。」
この抜本的な改革によって、我々は銀行・郵便局に預金をすると、利子として毎年元本の約8%を金融機関に支払わなければならなくなる。さらに利子への課税を考慮すると、例えば100万円の預金は1年間で90万4千円に目減りすることになる。
「このような結果について、国民の皆様はいささか奇異に感じられるかも知れません。
しかし、そもそも我が国民の貯蓄指向が異常に強く、このことが我が国の不景気に多大な影響を与えていることは、経済学上の常識です。
景気浮揚のために今改めるべきは『貯蓄は美徳であり、貯蓄は結局得である』という国民感情であり、これを改めることによって貯蓄率を低下させ、内需の拡大を図ることが重要なのです。」
しかし、この政策も悪いことばかりではない。銀行の貸し出し金利もまた年利で約マイナス2%になるのである。例えば、100万円の借金をした場合、1年間何も返済しなくても、元本は98万円に減少してしまうのだ。
「これが消費を拡大させ、景気の回復に大きな役割を果たすことは、言わずもがなでしょう。たとえば、今までの住宅ローンには返済が長期に渡るため利子の負担が異常に多いという欠点がありましたが、今回の制度改革によって、長期に渡ってローンの支払いを継続した方が、むしろお得になるのです。
これによって、国民が多額のローンを組むことが容易となり、負担も軽減されるので、景気は確実に浮揚するでしょう。」
さらに、財政再建においても、この政策は非常に強力な効果を持つ。200兆円という巨額にのぼる国債の償還期間を200年とすることによって、支払い金額を実に3兆5千億円程度にまで圧縮できるのである。
「財政再建と景気浮揚。この二つの一見矛盾した問題を一挙に解決するこの公定歩合改正は、必ずや国民の皆様に理解されるものと信じております。」
いつもより余計にポマードを塗った髪を光らせながら、記者会見で橘木総理が誇らし気に語った言葉が印象的であった。
この政策の結果がどうなるか、今現在では正確な予測は難しい。しかしながら、この政策が発表されて以来、タンスと金庫の売り上げが1ヶ月で1兆円を超え、これによって国民消費が増加したことを考えれば、まずは一応の成果があったと言えるのではないだろうか。何よりも個人消費の伸びが、景気の浮揚には大切なのだから。
先日韓国に惜敗してワールドカップでの成績が心配される日本サッカー界に、ここに来 てさらに追い打ちともいえる事態が相次いでいる。
まず、漫画家水@しげる氏が、岡@監督に対して、報道機関に顔を出さないよう求める
訴訟を提起した。
水@氏は、岡@監督の顔が、氏の作品に登場する「サラリーマン」に酷似しているとし、
監督のテレビ等への出演は、氏の著作権を侵害するものであるとしている。
このため、報道各社は当分の間、岡@監督の顔にモザイクをかけるか、あるいは監督が
テレビ出演する際は、「ひょっとこ」の面をかぶってもらう等の自主規制を強いられるこ
とになりそうだ。
さらに、@野選手のフランスへの渡航も危ぶまれている。
フランス政府が、「野人」はワシントン条約によって輸出入の禁止されている「稀少霊長類」に該当すると主張しているためである。
さらに同政府は、「野人」はヒマラヤ山脈に生存するといわれる「ビッグフット」であ
る可能性が高いとして、@野選手を即刻ネパール政府に返還するよう求めている。
日本政府はこれに抗議し、野人はれっきとした日本人であると主張しているが、世界霊長類学会は野人の顎関節の構造がビッグフットのそれに酷似していることを指摘しており、事態は日本政府による野人密猟疑惑へと発展しかねない情勢である。
弊社は、Winedows 99 for PowerMacを来年4月1日に発売予定である。
この弊社期待の新製品は、マック上で完全なワィンドウズ環境を実現するためのマック用OSである。同様の製品はいくつか見受けられるが、Wine99 は競合他社製品とは全く異なる特長を持っている。
それは、第一に、ユーザーフレンドリーな作業環境である。
我々は、@ffice97で採用して好評を得たアシスタント機能を、Wine99にも採用した。
@ffice97での標準アシスタントはイルカのカイル君であったが、Wine99
では鯨のモイオ君、弊社の会長を戯画化したBilly(日本版ではノビータ)君等、8人の中から自由に設定できる。
特にノビータに関しては、マックユーザーの心理を特に配慮して、大変頼りない人物に仕上がっている。こんな彼によって、少しでもマックユーザーに弊社を気に入ってもらおうとの、会長の特別の配慮からである。
さらに、アシスタントにノビータを選択し、optionキーを押しながら、スタートメニューから「ア シスタントについて」を選択すると、ノビータがパイを投げつけられるアニメーションとともに開発者の名前がロールするという、マックユーザーにとっては心憎い隠し演出も用 意されている。
なお、ノビータは金銭の計算については非常に的確なアドバイスをしてくれるが、他の事項、ことにコンピュータの使用法については他のアシスタントに聞いてくれというし、また時として機嫌が悪かったり睡眠不足だったりするので、実用 的には勧められない。
第二に、データ互換性を保ちながらの「マックらしいOS」の実現にも成功した。
例えば、時たま意味もなくハングアップするところにマックの人間らしさを感じるユーザーのために、百分の一の確率で意味もなくハングアップする機能を搭載した。
もちろん、会長自らがWine98の紹介の時に示したように、この機能がワィンドウズ98の同様の機能と互換性を有するのは、いうまでもない。
また、マックに「顔」がある点に魅力を感じるユーザーのために、Wine99では、ワィンドウズマークに目・鼻・口をつけ、さらにある人物風に仕上げた。
ちなみに、ワインドウズマークの左側の部分は寝癖に、窓の部分は眼鏡になっている。
その上、Wine99 ではワィンドウズに標準で付添されているゲームを全面的に見直し、敵キャラをすべてガイツ会長等WinetellPCの関係者に改めた。
とくに、燃え上がるヰンテルの技術者を御機嫌なステップにあわせて消火する「
Toasted and Fireman 」、ガイツ会長とパソコンのハングアップの回数を競う「Hang
It」は、当社の自信作である。
Winedows 99 - Gates to open the Windows for PowerMacs