我が国の景気対策に対する提言


・・・第3の男はこう願った

「私は1000万ドルが欲しい。ただし人間のままでいたい。」

彼はジンバブエ人になった


        〜 Web上のジョークからの引用 


はじめに

アメリカの金融危機に端を発した、我が国の景気低迷は、底が見えない状況にある。
政府は国債の大量発行によって、景気対策を実施しようとしている。
しかし、国債残高が800兆円を超える中、長期的に見れば、到底、賢明な対策とは言い難い。
当研究所では、現在の日本が抱える問題を考察しつつ、その具体的な手法を模索する。

◎ 今起きている問題

我が国で発生している不況及び長期的な課題のうち、当研究所が着目したのは、以下の点だ。

1.  先行き不透明感による個人消費の落ち込み

派遣労働者の切り捨てに代表されるように、我が国では、長期的な雇用不安があ る。
このため、個人が収入を貯蓄に回す傾向が強まり、個人消費が低迷している。

2.  円高

海外での金融危機により、相対的な円高が進んでいる。
これにより、企業から見た時の雇用コストの内外差が拡大している。
また、国際貿易では多くがドル建てで決済されるため、為替差損が発生し、
企業の収支を圧迫している。

3. 大量の国債残高と、税収の低迷

大量の国債残高と税収の低迷により、赤字国債の大量発行による
景気刺激策は取りにくい。また、仮にとったとしても、長期的に見て
我が国経済を圧迫する原因となる可能性が高い。


◎ 解決の糸口を探る

この難局に対して、麻生政権がとったのは、国民一人当たり1万数千円をばらまく、という政策だ。
この政策にかかった費用は二兆円にも上る。
この政策は、個人消費の落ち込みを抑える意図があるのであろう。

しかし、残念ながらこれだけ消費マインドが落ち込んだ中で、多くの人は給付金を貯蓄に回してしまうだろう。
それに、円高の解決にはならず、国債残高は予算の分だけ増加してしまっている。

まさに、愚策である。

◎藤木総研からの提言

藤木総研では、同じ2兆円を使うなら、もっと良い案があったと考える。

具体的に言おう。

紙幣の印刷と全国民への配布である。

例えば、一万円札1枚の印刷コストは、20円であるという。
二兆円使えば、千兆円の一万円札が刷り上がる。

これを国民に配布すれば、一人当たり大まかに七百万円もの資金が、
国民にいきわたることになる。

これによる効果は以下の通りだ。

1.個人消費の刺激

700万円という大金で、個人消費は大幅に刺激される。
具体的には、自動車、住宅などの消費が期待され、関連産業も
活気づくと考える。

2.円安への誘導

円の存在量が大幅に増すため為替相場も円安に動き、
輸出産業への効果が期待できる。

3.長期債務の解決

1.の効果により、税収も大幅に増加することが想定される。
これにより、長期債務も大幅に減少することが想定される。

また、税収の増加が不十分なら、追加で紙幣を印刷すればいい。

何より、費用の50倍の効果がある紙幣の印刷は、
長期債務に苦しむ我が国にとって、打ち出の小づちといえよう。

さらに、副次的効果として、我が国で問題となっている

4.貧富の差の拡大を抑止する。

低収入層の底上げができ、相対的に見て貧富の差が減少するからである。


なお、一万円札と同じ経費で一億円札を印刷すれば、
一気に全国民は一人当たり700億円の個人資産を所有する超富裕層
仲間入りをすることになる。

なおかつ、コストは麻生政権が使ったのと変わらない。

政府が、圧倒的に費用対効果比に優るこの提言を受け入れ、
実現することを、藤木総研では切に希望する。

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